とかちという場と空間を通じた自然との共振。
サホロ湖環境アートプロジェクトは1997年、帯広の森からでる間伐材を素材にした環境アート「帯広の森アートキャンプ'97」、1998年河川とダムから出る流木、埋もれ木などを素材に十勝川水系札内河川敷で展開された「十勝の川流木アートキャンプ」、1999年十勝川温泉アクアパークで、真冬に開催された「白鳥と流木と光のアート」と、地域の素材と場に関わりながら進めてきた野外でのインスタレーションを中心とした環境アートの活動の流れを受けて始まった長期プロジェクト、サホロ湖とその周辺の自然や人々のくらし、十勝というフィールドと関わりながら、環境という視点を通して、地域から時代の問いを発する場として位置づけ、なにを造るかではなく、なにを見いだし、なにを育てるか、アートにおける新たなシステムの回路を探りつつ、やがてここから広域に広がっていく活動が展開されていくことを願い、とかちにおける環境アートの拠点として、社会と自然環境を結び、創造力を育む活動を展開していき、地域という現実の主体的な再認識、アートを通した独自の感覚が大自然の生命力と共振し、新たな地平を切り開いていく、新たな試みとしてスタートした。
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