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「北見現代美術展 Contemporary Art in Kitami-10」
期間/2006年1月29日〜2月5日
場所/北網圏北見文化センター美術館
 



映像作品
36months in NYC(Silent Breath―Speak) DVD TRT:5.08
10/11/2001
(同時多発テロから1ヶ月後に撮影) 
ニューヨーク市民36人に同時多発テ
ロに ついての考えや思惑、感情などを
語ってもらう。重要と思われる一語を
ピックアップ。その後、言葉の裏付け
となる<目の演技>をしてもらう
10/21/2004
(同時多発テロから36ヶ月後に撮影)
36人のうち所在のわかった14人に
再び依頼。前回同様、同時多発テロに
ついての考えや心境を語ってもらう。
その後、その言葉を裏付ける<目の演技>
をしてもらう

映像作品
36months in NYC(Silent Breath―Hand Movement) DVDTRT:5.08
10/11/2001
(同時多発テロから1ヶ月後に撮影)
ニューヨーク市民36人に同時多発テ
ロを契機に<命の源としての呼吸>に
寄せる思いを、ひたすら<手の動き>
に込めて表現してもらう
10/21/2004
(同時多発テロから36ヶ月後に撮影)
36人のうち所在のわかった14人に
再び依頼。テロや不穏な社会情勢など
も念頭に<命の源の呼吸>を前回同様
に<手の動き>で表現してもらう
 
 私はこの10年、<時間の流れを客観的に見る>というコンセプトのもとに作品を発表してきました。また、医療用マスクを用いた作品作りを通し環境問題について考えをめぐらせる『マスク・プロジェクト』を広く展開しています。このビデオ作品は、これら二つの活動が融合したものです。同時多発テロ直後のニューヨーク市民の外観の様相、内面の感情や思考…。3年後の同一人物に見るそれらの変化…。そうした変容を画面上で具体的に比較して見ることにより、あなたもあなた自身にやはり<3年という時間の流れ>があり、<内外両面の変化>があったことに気づくことでしょう。<歳月がもたらした変容>を直視することで、世界の、日本の、あるいは身の回りの環境の変化にも思いがおよぶことでしょう。ひいては、医療用マスクを媒体に人間が人間の呼吸を奪い支配する行為をも含む人間の行為,地球上の全生物に早晩訪れるだろう生命の危機についても、考えがいたることでしょう。


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